兵庫県立大学大学院
応用情報科学研究科
暗号・情報セキュリティ研究グループ

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Research

共通暗号技術を中心に理論から応用まで研究しており,国内外の研究者や企業,研究機関と一緒に研究を進めています. 研究成果は 国際暗号学会(IACR)主催のトップカンファレンスやジャーナルに多数採録されています.

ホワイトボックス暗号技術

ハードウェアサポートに頼らないソフトウェアのみのセキュリティ技術の開発.
信頼できない実行環境におけるセキュリティ技術の開発(ホワイトボックス暗号技術).

これまでの実績

  • デンマーク工科大学と共同で,ソフトウェアで鍵を安全に隠す技術を開発(ACM CCS 15, ASIACRYPT 16)
  • ホワイトボックス暗号に対する新しい安全性評価方法の開発(FSE 2017)
  • 上記の技術をまとめたスライド (招待講演@ISEC 2017)

暗号の設計

実装制約の多いIoT機器向けの軽量、低消費電力暗号アルゴリズムやクラウド環境に最適な暗号の開発に関する研究

これまでの実績

  • 軽量64-bit ブロック暗号Piccoloの開発 (CHES 2011)
  • 低消費電力暗号Midoriの開発 (ASIACRYPT 2015) [スライド]
  • 低消費電力暗号ストリーム暗号 (FSE 2019)
  • 軽量,低レイテンシ線形層 (FSE 2019)
  • 軽量128-bit ブロック暗号WARPの開発 (SAC2020)

暗号の安全性評価

暗号アルゴリズムに対する新しい攻撃技術の開発や、汎用的な暗号の安全性評価方法の研究.
暗号実装上の脆弱性や演算時のサイドチャネル情報を用いた攻撃手法の研究.

これまでの実績

  • ブロック暗号の解析: GOST, KATAN, LED, Piccolo, Camellia, SHACAL
    • ロシア標準暗号GOSTの解読に世界で初めて成功 (FSE 2011)
    • 鍵スケジュール関数の特性を利用した攻撃 (ASIACRYPT 2013, FSE 2014)
    • Even-Mansour暗号への攻撃 (ASIACRYPT 2017)
  • ストリーム暗号の解析: Spritz, RC4, RAKAPOSHI,LIZARD, Trivium, Grain
    • 広く利用されているRC4とその後継アルゴリズムSplitzの脆弱性を発見 (FSE2013, FSE2016)[スライド]
    • 軽量ストリーム暗号LIZARDの解析 (FSE2018)
  • ハッシュ関数の解析: SHA-2 , Tiger, Threefish, BLAKE, RIPEMD-160,Gimli-Hash
    • 原像攻撃と衝突攻撃の耐性評価 (FSE 2009, FSE2012)
    • 衝突攻撃の耐性評価 (CRYPTO 2019, CRYPTO 2020)
  • サイドチャネル攻撃: AES
    • Memoryの情報がleakする実行環境でのAESの評価 (ASIACRYPT 2015)[スライド]

実際のシステムに対する安全性評価

世の中で広く使われている製品,サービスに対して,プロトコル,暗号の使い方.
実装,運用方法を考慮した包括的な安全性評価.

これまでの実績

  • SSL/TLS RC4の攻撃 (FSE 2013)
  • LINEのEnd-to-End暗号化に対する攻撃 (SCIS 2018/ESORICS 2018)
    • LINEのE2EEの脆弱性を発見し,LINE社に報告 [スライド]
  • ブロック暗号モーのCBCモードに対する攻撃 (ACNS 2020)
    • 改ざん検知のないCBCモードにおいて,改ざん検知が行われない場合,実行ファイルの暗号文を変更することで任意コードを実行可能なこと示した.JPCERTに報告済み [Paper]

2020年度の外部資金研究プロジェクト

JST 戦略的創造研究推進事業 さきがけ (2020-2023) "IoT機器の長期的な安全性確保のためのビヨンド軽量暗号の開拓" (代表:五十部)
  • 日本学術振興会 科研費 基盤B (2019-2022): "軽量共通鍵暗号の解析と安全な構成方法とそのIoTへの応用に関する研究"(代表:五十部)
  • 日本学術振興会 科研費 挑戦的研究(萌芽) (2020-2022): "持続可能な社会のための任意計算によるプルーフオブワークの実現"(代表:五十部)
  • セコム財団 挑戦的萌芽研究 (2019-2021): "サイバーフィジカルシステムに適したオンライン鍵管理技術の研究とサービス開発" (代表:五十部)
  • 日本学術振興会 二国間交流事業(インド工科大学) (2019-2021): "ストリーム暗号に対する暗号学的安全性評価手法の開発" (代表:五十部)
  • 中島記念国際交流財団 令和2年度 日本人若手研究者助成金 (2020-2021): "IoT向け超低諸費電力暗号の設計理論の確立と実際の超低消費電力アルゴリズム開発" (代表:五十部)
  • SCAT研究費助成 (2020 -2022): "超低諸費電力共通鍵暗号の設計" (代表:五十部)
  • 日本学術振興会 特別研究員奨励費 (2020 -2022): "軽量共通鍵暗号の設計,およびその安全性評価" (阪本)
  • 2020年度の共同研究プロジェクト

  • KDDI総合研究所: "6G向け高速暗号技術の研究" (代表)
  • NECセキュリティ研究所: "IoTの暗号化の研究" (代表)
  • Member

    Researchers

    五十部 孝典 (准教授(PI))

    Liu Fukang (研究員)

    阪本 光星 (D1・日本学術振興会 特別研究員(DC1))

    Students

    小池 祐二 (M2)

    清水 隆太郎 (M2)

    寶木 仁 (M2)

    浅沼 岳樹 (M1)

    喜多 光太郎 (M1)

    芝 廉太郎 (M1)

    研究室について

    各々独立の研究テーマを決めて進めるスタイルで,輪講や定期的なゼミやコアタイムはありません.指導教員と定期的にディスカッションをしながら研究を主体的に進め, その過程で研究に必要なスキルや知識を身に着けます.研究を進める上で必要な計算機サーバ等の設備や研究資金は十分にあるので,思いっきり研究したい人には非常にいい環境だと思います. また,国内外の大学,企業の研究者と一緒に研究を進める機会はたくさんあるので様々な経験は積めます.
    M1の内に国内会議での発表とできれば査読付きの国際会議やジャーナル投稿を目指します.2019年度のM1は全員この目標は達成しました. 日本学術振興会 特別研究員(DC1)にも学生が採用されており,学生の研究レベルは高いです. 研究グループ全体としても, 国際暗号学会(IACR)主催のトップカンファレンスやジャーナルに多数採録されており, 世界最先端の研究が可能です.IACRへの論文採録件数は日本の大学ではトップレベルです.

    学生募集

    博士前期/後期課程の学生を募集しています.興味,やる気のある方は五十部までお気軽にご連絡ください.Zoom等で研究室紹介等をします.
  • 学生の出身大学.
    • 同志社大学,関西学院大学,関西大学,甲南大学,神戸大学 (他の大学からでもウェルカムです)
  • 修了後の主な進路
    • NTTコミュニケーションズ
    • 日本学術振興会 特別研究員 DC1 (博士後期課程)
    • ソニー株式会社
    • KDDI株式会社
    • パナソニックインフォメーションシステムズ
  • Publication

    International Conference Papers

    Journal Papers

    Domestic Conference Papers

    Award

    Patent

    Other

    Contact

    Email: takanori.isobe(at)ai(dot)u-hyogo(dot)ac(dot)jp
    〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目1番28 計算科学センタービル 5-7階